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更新日:2023年12月1日
予防接種について大事なことが記載されています。
安全で、効果的な予防接種のために必ずお読みください。
病気に対する抵抗力(免疫)をつくるものです。
赤ちゃんはお腹の中で、お母さんからある程度の抵抗力をプレゼントされますが、百日せきでは、生後3ケ月頃まで、また麻しん(はしか)や、おたふくかぜでは、生後8ケ月から10ケ月頃までに自然になくなります。
そのために、自分で抵抗力(免疫)をつくる必要があります。
これに役立つのが予防接種です。
予防接種は、病気を予防したり病気にかかっても軽い症状で済むこともあります。
保育園や幼稚園などの集団に入ると、病気にかかる機会が多くなりますので、その前に終わらせておきましょう。
ワクチンは、予防接種に使う薬液のことです。
ワクチンの種類には生ワクチン・不活化ワクチン・トキソイドの3つあります。
生きた病原体の毒性を弱めたもので、一度病気にかかったような状態にし、免疫をつくろうとするものです。
接種後から体内で病原体が増え始めますので、それぞれの性質によって、軽い発熱や発しんの症状が出ることもあります。
十分な免疫ができるまで、約1ケ月くらいかかります。
病原体を殺し、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して毒性をなくしたものです。
病原体は体の中で増えません。
何回か接種して体に記憶させて、免疫をつくります。
細菌が産生する毒性を取り出し、毒性をなくしたものです。
基本的には不活化ワクチンと同じで、何回か接種して免疫をつくります。
ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で幼児期(0~6歳頃)にかかりやすい病気です。主な症状は水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。下痢や嘔吐が激しくなると、脱水症状をおこす場合もあり、乳幼児の急性胃腸炎の入院の中でもっとも多い感染症です。
生後すぐに感染する場合もあるので、ワクチンの接種は早い時期に完了させます。ロタウイルスワクチンは2種類(ロタリックス・ロタテック)あり、どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)の飲むワクチンで、どちらかのワクチンを選んで接種します。
2種類とも効果や安全性に差はありませんが、接種回数が異なりますので、他のワクチンのスケジュールなどを考慮して選択します。
【接種できない場合】未治療の先天的な消化管障害がある人、過去に腸重積症をおこした人、重症複合型免疫未不全(SCID)は接種できませんので、受ける際は予め予診票を記載して医師とご相談してください。
【腸中積症とは】腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあり、速やかな治療が必要です。
結核菌の感染で起こります。わが国の結核はかなり減少しましたが、まだ3万人近い患者が毎年発生しているため、大人から子どもへ感染することも少なくありません。また、結核に対する抵抗力(免疫)は、お母さんからもらうことができないので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。乳幼児は結核に対する抵抗力(免疫)が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。
BCGは、牛型結核菌を弱毒化してつくった生ワクチンです。接種方法は、管針法といってスタンプ方式で上腕の2ヶ所に押しつけて接種します。接種したところは、日陰で乾燥させてください。10分程度で乾きます。
注意点と副反応
接種後10日頃に接種局所に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は、接種後4週間頃に最も強くなりますが、その後はかさぶたができて接種後3ヶ月までには治り、小さな傷あとが残るだけになります。これは異常反応ではなく、BCG接種により抵抗力(免疫)がついた証拠です。自然に治るので、包帯をしたり、バンソウコウを貼ったりしないで、そのまま清潔に保ってください。ただし、接種後3ヶ月を過ぎても接種のあとがジクジクしているようなときは、医師に相談してください。
副反応としては、接種をした側のわきの下のリンパ節がまれに腫れることがあります。通常、放置して様子をみて構いませんが、ときにただれたり、大変大きく腫れたり、まれに化膿して自然にやぶれてうみが出ることがあります。このようなときには、医師に相談してください。
【注意】お子さんが結核にかかったことがある場合は、接種後10日以内に接種局所の発赤・腫脹及び接種局所の化膿等を来たし、通常2週間から4週間後に消炎、瘢痕化し、治癒する一連の反応が起こることがあり、これを「コッホ現象」といいます。この反応がみられた場合には、結核感染、発病について精査するため医療機関で受診してください。
百日せきは、非常に感染力の強い病気で、感染すると特有のせき(吸気性笛声)が1~2ケ月も続きます。
夜間に激しいせきの発作が起こりやすいこと等が主症状です。
生まれたばかり(乳児期)の赤ちゃんがかかると重症になりやすく、肺炎や脳炎を併発することもあります。
ジフテリアは最近では、ほとんど流行することはなくなりましたが、感染すると筋肉のマヒが起こり、心筋や呼吸筋の障害などが現れます。
破傷風は、けがをしたときに、土の中にいる破傷風菌が傷口に入って起こる病気です。感染すると菌の出す毒素により、神経のまひや筋肉の激しいけいれんを起こします。人から人へは感染しません。
四種混合は不活化ワクチン2種類(百日せきと不活化ポリオ)と、トキソイド2種類(ジフテリアと破傷風)を混ぜたものを皮下注射します。
接種時期は、1期、2期にわけて接種します。
注意点と副反応
接種回数が多いので、きちんと記録して接種もれに注意しましょう。
万が一接種間隔が空きすぎてしまった時は、医師に相談してください。
接種後には、注射のあとが固くなったり、赤く腫れたりする事がありますが、2~3日で治ります。(冷たいタオルで冷やしてください)
ただし、接種の回数が増すごとに腫れやすくなるので、腕を変えて接種しましょう。
副反応の主なものは、注射部位の紅班、硬結、腫脹、発熱であり、ショックアナフィラキシー、血小板、減少性紫班病、脳症、けいれんなどの副反応がまれに生じる可能性もあります。
ただし、高熱が続いたり、ひきつけを起こした場合はすぐに診察を受けてください。
麻しんウイルスの空気感染によって起こります。感染力が強く、予防接種を受けないと多くの人がかかる病気です。発熱、せき、鼻汁、目やに、発疹を主症状とします。最初3~4日間は38℃前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うと、また39~40℃の高熱と発疹がでます。高熱は3~4日で解熱し、次第に発疹も消失します。しばらく色素沈着が残ります。
主な合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約1~6人に合併します。脳炎は約1,000人に2人の割合で発生がみられます。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎は約5万例に1例発生します。また、麻しん(はしか)にかかった人は数千人に1人の割合で死亡します。
接種時期は生後12~24月未満の間に1回接種(第1期)し、5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から、当該始期に達する日の前日までの間に、1回接種(第2期)します。
とくに1歳~2歳の間にかかるケースが多いので、1歳になったら、早めにに受けるのが理想的です。
注意点と副反応
副反応の主なものは、発熱(22.3~27.3%)と発疹(8.6%~12.2%)です。なお、これらの症状は接種後4~14日に多く出ます。なお、接種直後から数日中に過敏症状と考えられる発熱、発疹、そう痒などが出ることがありますが、1~3日で治ります。
これまでの麻しんワクチン、風しんワクチンのデータから、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどの副反応が、まれに生じる可能性もあります。
風しんウイルスの飛沫感染によって起こります。潜伏期間は2~3週間です。軽いかぜ症状ではじまり、発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。そのほか、眼球結膜の充血もみられます。発疹も熱も約3日間で治るので、「三日ばしか」とも呼ばれることがあります。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3,000人に1人、脳炎は患者6,000人に1人くらいです。大人になってからかかると重症になります。
妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる病気により心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持った児が生まれる可能性が高くなります。
接種時期は生後12~24月未満の間に1回接種(第1期)し、5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から、当該始期に達する日の前日までの間に、1回接種(第2期)します。
注意点と副反応
副反応の主なものは、発熱(22.3~27.3%)と発疹(8.6%~12.2%)です。なお、これらの症状は接種後4~14日に多く出ます。なお、接種直後から数日中に過敏症状と考えられる発熱、発疹、そう痒などが出ることがありますが、1~3日で治ります。
これまでの麻しんワクチン、風しんワクチンのデータから、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどの副反応が、まれに生じる可能性もあります。
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスによって感染します。ウイルスが蚊(コガタアカイエカ)によって媒介されます。
症状は、高熱、頭痛、吐き気、意識障害、けいれんなどです。人から人へは、感染しません。
ワクチンは不活化ワクチンです。添加物として、ゼラチンが含まれています。
接種年齢と方法は
注意点と副反応
副反応は軽い発熱と、注射局所の反応として、発赤、はれ、痛みがあります。
水痘(すいとう)は、2~10歳の子供に、多く発生する感染力の強い病気です。
発熱と共に顔や頭、口の中をはじめ全身に大きさがふぞろいな赤い発疹や水泡ができます。この発疹は発生前から水疱がなくなるまで、つばきのしぶき、もしくは接触で感染します。
ワクチンは弱毒化した生ワクチンを皮下注射します。
悪性腫瘍や白血病、ステロイド療法を受けている等のお子さんが水ぼうそうにかかりますと健康児にくらべ重症化しやすいため、接種することをおすすめします。
接種年齢と方法は
注意点と副反応
副反応はほとんどありませんが、ときに発熱、発疹がみられ、まれに接種局所の発赤、腫脹、硬結が見られます。
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスの感染により起こる肝臓の病気です。B型肝炎ウイルスへの感染は、一過性の感染で終わる場合とそのまま感染している状態が続いてします場合(この状態をキャリアといいます)があります。
キャリアになると慢性肝炎になることがあり、その一部の人では肝硬変や肝がんなどの命に係る病気を引き起こすことがあります。
ワクチン接種することで、体の中にB型肝炎ウイルスへの抵抗力(免疫力)ができます。
ワクチンは、組換え沈降の不活化ワクチンを皮下注射します。
免疫ができることで、一過性の肝炎を予防するだけでなく、キャリアになることを予防でき、周りの人への感染も防ぐことができます。
【注意】予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって免疫ができないことがあります。
接種年齢と方法は
注意点と副反応
副反応の主なものは、倦怠感、頭痛、局所の腫脹、発赤、疼痛等であり新生児についても問題ない。
なお、ワクチンのヘプタバックスⅡについては、ラテックス過敏症のあるお子さまにおいてはアレルギー反応が現れる可能性があるため十分注意してください。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって感染します。毎年初冬から春先にかけて流行します。
症状は、突然の発熱、のどの痛み、せきで始まります。他の風邪より全身症状が強いのが特徴です。
重症になると、肺炎や脳炎を起こしたり、死亡することもあります。
ワクチンは不活化ワクチンです。成分として卵が含まれています。
接種年齢
生後6月以上18歳以下の方、65歳以上の方、または60歳以上65歳未満の方で、心臓、腎臓又は呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活行動が極度に制限される程度の障害を有する方、及びヒト免疫不全ウイルスにより、免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方が、助成の対象です。10月から3月にかけて実施します。
任意接種で予防できる病気についても知っておきましょう。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の予防
おたふくかぜは、耳下腺の腫れと痛みが見られる比較的軽い病気ですが、まれに髄膜炎を起こすことがあります。
また思春期以降の子がかかると、睾丸炎、卵巣炎を起こして不妊症になることがあります。
ワクチンは、弱毒性の生ワクチンを皮下注射します。
接種時期は1歳を過ぎると接種できます。
副反応は接種後、2~3週間後に一過性の耳下腺の腫れや発熱が、2~3%の人みられます。また、ごくまれに髄膜炎の報告もあります。
令和2年10月1日から、異なるワクチンを接種する際の接種間隔のルールが一部変更になりました。
同じ種類のワクチンの接種回数を複数回受ける場合は、ワクチンごとに決められた間隔を守りましょう。
★詳しくは、こちらをご覧ください。→予防接種の間隔
予防接種ワクチンは、毒性を弱めたとはいえ、細菌やウイルスの成分です。
お子さんの体調の良いときに受けるのが大原則です。
以下に該当すると思われる人は、事前に主治医の先生に診てもらい、その先生のところで接種するか、あるいは診断書又は意見書をもらってから接種に行きましょう。
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